iOSブラウザのセレクトボックスUIが使い辛すぎ問題

2020年2月21日

WEB屋さんなら、タイトルである程度察してもらえるこの問題。

昨今のWEBサイトは、スマートフォンからのアクセスがほとんどのため、デザインや操作性はスマートフォンでストレスなく使えることが最重要課題となっている。

特に、ユーザーが商品の購入を行う際に、必ず経由するであろう「フォーム」の入力。

ここがストレスなく入力できるかが、成約の肝となるのだが…。

ユーザーに入力する際に、選択肢の中から項目を選んでもらう「セレクトボックス」というものがある。

複数の選択肢の中から、ユーザーに選んでもらう、というフォームを設けたい場合は、「セレクトボックス」が最も使われていると思う。
(ラジオボタンやチェックボックスよりも癖がないため)

「セレクトボックス」とは、↓コレのことである。

今見ている端末によって、このSELECTの仕様が異なっていると思うが、iPhone端末はこんな表示になっている。

いわゆる「ドラムロール式」セレクトボックスと呼ばれているものだ。

このドラムロール式セレクトボックスは、iPhone端末をご利用の方ならお馴染みの仕様だと思うが、これがとにかく使いづらい。

iOSのセレクトボックスが使いづらい3つの理由

1.見れる選択肢が少ない

iOSのセレクトボックスは、ブラウザの画面の大きさに対して下の30~40%程度しか表示されない。

つまり、見られる選択肢の数が少ないのである。

パッと見て取れるのは5つくらいなので、確認はスクロールありきになる。

しかも奥にいけばいくほど文字が小さく薄くなるので、視認性も悪い。

2.入力の完遂まで3タップ必要

セレクトボックスの選択を完遂させるまでの手順が多い。

まず、

1.セレクトボックスをタップして、

2.スクロールで対象の選択肢を選び、

3.「完了」ボタンで下のドラムロールバーを消す

この3つの手順が必要となる。

まず「スクロールで対象の選択肢を選ぶ」のも、1で挙げた視認性の悪さもあり使いづらい。

その後の「完了ボタンを押す」も、領域が小さく、誤タップを引き起こしやすい。

そもそも完了ボタン自体が小さく、あまり目立っていないのも直感的ではない。

3.選択肢のテキストが多いと文字が途切れる

例えば、以下のようなセレクトボックスがあったとする。

これをiOSのブラウザで見るとこうなる。

ご覧の通り、テキストの長い「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」は、途中で途切れており、省略されてしまう。

これを対応するには、<optgroup label=""></optgroup>を最後に追記すれば、文字が折り返される。


<select>
<option value="" selected>漫画を選択</option>
<option value="1">私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!</option>
<option value="2">ドラゴンボール</option>
<option value="3">NARUTO</option>
<option value="4">SLAM DUNK</option>
<option value="5">ONE PIECE</option>
<optgroup label=""></optgroup>
</select>

が、これで対応を行うと、最もテキストの長い選択肢が基準の文字サイズとなり、他の選択肢も小さくなってしまう。

Android端末では、すべての問題が解消されている

Androidでは、上記の3つ問題がすべて解消されている。

選択肢は画面いっぱいに広がるモーダルのような動きで、対象の選択肢をタップすることでこの画面が消え選択が完了する。

また、長いテキストは自動的に折り返し、他の選択肢にも影響を与えていない。

iPhone端末でもJavaScriptやCSSを活用して、同様の仕様もできなくもないが、できればこれを標準にしてもらいところである。

他大手サイトの事例

このSELECTの仕様が理由かは不明だが、大手サイトではセレクトボックスを自作しているサービスもある。

例えば、世界最大規模のユーザー数を誇るゲームアプリ、「ポケモンGO」のお問い合わせは、こうなっている。

一見普通のセレクトボックスだが、iPhoneで開いてもパソコンと同じような挙動を取る。

これは<sehect>ではなく、クリックすると下のボックス(ul要素)が表示される仕様となっている。

選択領域は広くないが、iPhoneのセレクトボックスと違い直感的で、画面が大きく変化したりしないので、使いやすい。

次に、世界最大の通販サイトAmazon。

こちらは、「モーダルウインドウ」から選択肢を選ぶような処理となっている。

先述の使いやすいと評したAndroidのセレクトボックスの処理に近い。

処理を置き換えるプラグインを作成した

業を煮やした僕は、自作で使いやすくするJqueryプラグインを作成した。

セレクトボックスをモーダルウィンドウで選択できるjQueryプラグインを作成

iOSデフォルトのセレクトボックスとプラグイン導入後の比較。
両方とも選択肢4を選ぶ動きだが、どちらが楽なのか、感じ取ってもらえると思う。

この処理を良く思っていない人は是非使ってみて欲しい。

以上、iOSブラウザのセレクトボックスUIが使い辛すぎ問題、でした。

jQuery